歩・探・見・感

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港区指定文化財 海蔵寺の庚申塔

地図を見ていたら、海蔵寺庚申塔と書かれていた。

通り道なので寄ってみることにした。

朱色の山門がお出迎え。

山門の上の鯱にも目が行く。

発見日  2024年4月30日

発見場所 東京都港区北青山2‐12‐29

庚申塔は覆屋に祀られていた。



ショケラの形が気になった。

待って。

ショケラって何?

当然の質問だ。

と言う自分も諸説あるようなのでうまく説明できない。

下の写真で青面金剛が髪を持ってぶら下げている石造物のこと。

右手で持っていることもあるが、この青面金剛は左手。

一般的には半裸女人像の姿が多いらしいが、これは女人像に見えない。

足を上げている幼児のようにも見える。

目、鼻、口もはっきり見えるような気がする。

顔は幼児には見えないね。

庚申塔があると大体立ち止まってじっくりと観察をしている。

特に興味があるのはこのショケラと踏まれている邪気、三猿だ。

色々な形をしているので、面白いのだ。

港区指定文化財
歴史資料 海蔵寺庚申塔

庚申塔は、高さ六十cm、最大幅二十八・五cm、最大厚十六cmで、安山岩で作成されています。石塔の形態は「駒形」を呈し、台石の上に置かれていますが、この台石は本来のものではなく後に補われたものです。正面に主尊の青面金剛像を半肉彫りにしており、六臀で法輪・三叉戟・弓・矢・剣・ショケラを持っています。銘文は主尊の右側に「寛政七乙卯十二月」、左側に「原宿村中」とあり、寛政七年(一七九五)に原宿村の人たちによって造立されたものであることがわかります。
 戦後に周辺の道路拡張工事にともない海蔵寺がもらい受けたもので、この庚申塔が本来あった場所を特定することはできません。しかしながら、この庚申塔海蔵寺に近接していた江戸時代の原宿村に庚申講があったことを示すもので、この地域一帯の江戸時代の民間信仰の様相を伝える貴重な資料です。
平成二十七年十月十四日
港区教育委員会