歩・探・見・感

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ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

愛宕神社の境内整備が終わり、女坂、起倒流拳法碑、庚申塔が復活していた

愛宕神社にある起倒流拳法碑に几号水準点が刻まれていることは下記の記事で紹介したことがある。

citywalk2020.hatenablog.com


愛宕神社の境内の整備工事が行われ、見つけられなかっただけかもしれないが、起倒流拳法碑が行方不明になっていたことを下記の記事で紹介したことがある。

citywalk2020.hatenablog.com


整備工事が終わったと思われる頃に訪れたいと思っていて、たぶん終わっているだろうと事前に確かめもせず、2024年4月11日に訪れた。

女坂も通れるようになっていた。

上から下を見下ろす。

男坂に比べると緩やかなのかもしれないが、女坂は107段あり、結構急な坂だ。

女坂を上ると、右側の桜の木の下に庚申塔があった。

中央に「庚申」、左下に「梧堂書」と刻まれている。

境内に設置されていた「主な設備計画」



広場整備と書かれていたところが整備されてこのようになっていた。



それぞれ以前は別な場所に設置されていたものが、ここに移設されていた。(もしかしたら、ここに元からあったものもあるのかもしれないが、工事中は確認できなかった。)

説明板は何もなく、愛宕神社のホームページにも記載がない。

石仏



左端には顔が複数面ある石仏


櫻田烈士愛宕山遺蹟碑

櫻田烈士とは、「櫻田門外の変」に加わり、井伊直弼を襲撃した水戸藩薩摩藩の浪士のことで、ここ愛宕山に集結して桜田門に向かったそうだ。

正面


東京市長 大久保留次郎

右側面


皇紀二千六百一年三月三日 建之
 櫻田烈士遺跡顕彰會長     三木哲次郎
 故貴族院議員         室田義之
 貴族院議員          徳富猪一郎
 財団法人多摩聖蹟記念會長   長尾欽彌
 芝區有志           茂又四郎介
 同              茂又幸雄
 大東文化學院教授文學士正四位 峰間信吉撰
 金子孫次郎孫法學士      金子榮一書

裏面


此ノ地ハ萬延元年三月三日昧爽水戸藩士斎藤監物 関鐵之介 佐野竹之介 黒澤忠三郎 大関和七郎 廣岡子之次郎 山口辰之介 森五六郎 岡部三十郎 鯉淵要人 稲田重蔵 杉山彌一郎 蓮田市五郎 森山繁之介 廣木松之介 増子金八 海後磋磯之介 薩摩藩士有村次左衛門等天下ノ為ニ幕閣ノ大老井伊直弼ヲ斃サントシテ勢揃ヲ為セル處ナリ
抑々櫻田事變ナルモノハ水薩ノ志士協力シテ井伊大老ヲ斃シ後直チニ京都ニ結集シ 至尊ヲ奉シテ天下ニ大義ヲ唱ヘントシタルモノナリ
金子孫次郎 高橋多一郎ノ二領首ハ機ヲ逸セス京阪ニ赴キシモ事ハ齟齬シテ薩兵来ラス終ニ金子ハ京都伏見ニ捕ヘラレ高橋ハ其ノ子庄左衛門ト共ニ大阪四天王寺ニ居腹ス
然リト雖モ斯ノ一擧遂ニ克ク三百年ノ幕府政治ヲ倒壊セシメ以テ皇政維新皇国興隆ノ新體制ヲ招来スベキ導火線タルノ偉功ヲ樹タリ
然ルニ世人櫻田門ノ史蹟ヲ知ルモ事前ニ於ケル烈士愛宕山上勢揃ノ事蹟ニ至ツテハ■乎トシテ之ヲ識ル者ハ殆ト殊ナリ吾人其ノ遺蹟ノ湮滅ニ歸セントスルヲ慨シ此ニ碑ヲ建テ来者ニ諗クルアラントス

起倒流拳法碑



几号水準点どこに刻まれていたっけ?

正面にはない。

左側面を確認。

見当たらない、裏面の下の方だと切り株があり、確認することができない。

右側面を確認。

あった!

下を掘って、戻したような跡があるように見えるが、違うかも。

無事を確認できてよかった!

境内を散策する。

葉桜と池



青もみじと池



池に浮かぶ桜の花びらと三角点の周りを泳ぐ鯉たち

池に大きな金色の鯉がいるのだが、三角点の近くに来てくれなかった。

境内に咲く桜



青もみじ



社務所の中にいたネコが外に出てしまったようだ。巫女さんが抱きかかえ、すぐに中に入れていた。

ホームページの「境内のご案内」の社務所前にネコが2匹描かれている。今までこの白いネコしか見たことがないが、三毛猫もいるのかな。