今回は松戸市の旧町名「角町」を紹介しよう。
「角町」の存在自体を知らなかったので、偶然発見したもの。
これだけではないが、松戸市の旧町名情報はほとんどなく、唯一「平潟」のみ事前調査で分かっていたものだ。
発見日 2022年9月29日
発見場所 千葉県松戸市松戸
①松戸市角町一五五八番地
「角」の文字の真ん中の縦棒が下に突き出ている「⻆」になっている。
この漢字はJIS漢字の第1・第2水準には含まれていないし、ユニコードに含まれてもいないので、通常の変換では出てこないらしい。
調べてみたところ、突き出るタイプの「角」を表示させる方法で、最も簡単なのがフォント変更らしい。
中国語フォントの「Microsoft YaHei」「Microsoft YaHei Light」「Microsoft YaHei UI」「Microsoft YaHei UI Light」「NSimSun」「SimSun」などに変更すれば「⻆」になる。
この漢字、いわゆる俗字という分類のされ方をしているが、調べてみると由緒正しい漢字のようだ。角川書店の『書道大字典』によれば、隋(ずい)や唐といった王朝のころの石碑では、ほどんどがこの字体だったらしい。
音読み………カク
訓読み………かど、つの
②松戸市松戸角町一五八二
これは「松戸市角町」ではなく、「松戸市松戸角町」となっている。
③松戸市角町一五九六
④角町15○○
半分以上剥がれ落ちてしまっているが、下に文字が写っているので、どうにか角町とわかる。
角町自治会
その他、バス停、交差点名に残っている。
松戸町案内図で左側中央辺りに「角」の文字が見える。
いや、よく見ると突き出た「⻆」になっているように見える。
「⻆」の方が主流だったのだろうか?