歩・探・見・感

歩・探・見・感

ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

旧町名 千葉縣舩橋町九日市

発見日  2020年9月28日

発見場所 千葉県船橋市本町3丁目

千葉街道を少し入ったところにある歴史を感じられる門柱に設置されていた。

「縣」、「舩」、「橋(表札の文字が見つからない)」と旧字体異体字が使われ、いかにも古そうな感じである。

f:id:citywalk2020:20211001171826j:plain

船橋町九日市の歴史を振り返ってみる。

江戸時代の「船橋」は、船橋五日市村(いつかいちむら)・船橋九日市村(ここのかいちむら)・船橋海神村(わたつみむら)を総称した名前であった。

「五日市・九日市」は、古くは船橋大神宮周辺と後の御殿地辺りか寺町辺り(海老川を境に現在の東の宮本側、西の本町側)でそれぞれ5の日、9の日に市が開れていたことに由来する。

1889年(明治22年)4月1日
五日市村、九日市村、海神村の3カ村が合併して船橋町が成立した。
九日市は大字になった。

1937年(昭和12年)4月1日
船橋町・葛飾町・八栄村・法典村・塚田村と合併して船橋市が成立。

1940年(昭和15年)1月1日
新町名設定で大字九日市は本町一~五丁目と湊町一~四丁目になり、消滅した。
本町は九日市と五日市・海神のごく一部で構成された。
本町の名は市役所がこの地区にあることや、繁華な通りがあることによる。

九日市の地名は1940年に消滅したということなので、この表札は、1940年以前に製作された可能性があり、となると70年以上経過していることになる。