琺瑯町名看板も、自治体毎に紹介する予定だったが、それは、別のサイトを見ていただとして、このブログでは、旧町名の物など、自分が取り上げたい物を紹介するようにしていきたい。
発見日 2020年8月24日
発見場所 東京都江戸川区北篠崎2丁目
昨日(2021年9月24日)江戸川区の旧町名探しのついでにほぼ1年ぶりに再会を果たした。無事を確認し、安心した。
現町名は「北篠崎」で「北篠崎町」の「町」が取れただけだが、「北篠崎町」は旧町名であることには変わりない。
旧町名「北篠崎町」の歴史をたどってみる。
1932年(昭和7年)
江戸川区成立時「北篠崎町」(丁目なし)が成立。区成立時には他に上篠崎町、下篠崎町、東篠崎町、西篠崎町、南篠崎町も同時に成立している。
東西南北のみならず上下と合わせて6つの篠崎町が成立したことになる。
1966年(昭和41年)
篠崎地区の町名地番整理(住居表示の実施ではない)により、北篠崎町の大部分が北篠崎町一・二丁目となるが、北篠崎町北部は住居表示が実施され東小岩一丁目、南小岩二丁目の一部となった。
1990年(平成2年)
当地区に改めて住居表示が実施され、新町名は北篠崎一・二丁目となった。この時点で、1966年(昭和41年)成立の北篠崎町一・二丁目と、1932年(昭和7年)成立の北篠崎町は廃止された。
と少しややっこしいが、そうらしい。
では、琺瑯町名看板を見ていただこう。
1966年(昭和41年)に北篠崎町2丁目が成立しているので、当然それ以降に製作されたものだろう。少し上部、中央の劣化が進んでいるのが気になる。
「のだや」で検索すると「野田屋呉服店」というのはあったが、南篠崎町のものだった。昭和通りは、南小岩にあり、移転したのかと思ったが、違うようで、もう営業していないようである。
これの探索難易度は中である。理由は、旧町名であることと、普通の道ではなく、行き止まりの道に設置されていたからである。
行き止まりの道のことを何というか?
「袋小路」や「袋道」というらしい。
このように行き止まりの道に設置されているものをたまに見つける。
もっとわかりやすいところ設置していればいいのにといつも思う。まあ、街区表示板も
行き止まりの道に設置されていることがあるから、そう思えば、不思議ではないのかもしれない。
江戸川区の新旧町名は、江戸川区のホームページに住居表示による「旧新対照表」及び「新旧対照表」が公表されており、調査可能である。
古地図と現代地図だけだと限度があるので、旧町名マニアの自分にとっては、邪道と言われるかもしれないが、こういうのがあると調査に助かる。