歩・探・見・感

歩・探・見・感

ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

旧町名 墨田区竪川

昨年(2021年)6月に訪問したことがあるのだが、葉っぱが生い茂っており、表札が見える状態ではなかった。

前回訪問してからずいぶん経ってしまったが、久しぶりに訪問したところ、葉っぱは枯れ落ちており、よく見えるようになっていた。

 

発見日  2022年3月19日

発見場所 東京都墨田区立川2丁目

f:id:citywalk2020:20220320183322j:plain

歴史

1933年(昭和8年
林町・菊川町1丁目・徳右衛門町の一部を合わせて竪川町1 - 4丁目とする。

1966年(昭和41年)
住居表示制度の実施にあたり、「竪」の字が当用漢字にないため、立川に改称。併せて北側から振っていた番地を南側から振るように変更。

調べてみたところ、江戸時代から「立川」という簡単な表記も併用して使われてきたそうだ。

それなら「立川」でも問題ないと思うが、埼玉県八潮市のように「垳」という常用漢字でない町名を使用しているところもあるので、そのまま「竪川」でもよかったような気がするが・・・。
これはあくまでも個人的な意見。

 

落語家の亭号(ていごう)の一つに「立川」(たてかわ)があるが、この亭号は江戸時代後期の落語家で江戸落語中興の祖と呼ばれる烏亭焉馬(うていえんば)が、「立川焉馬」を名乗ったのが最初とされている。焉馬は本所相生町に居を構えており、自宅近くを流れる竪川から亭号をとったという説が有力とされている。 

漢字辞典で調べると「竪」は、こもの/こども/小僧/たて/縦/たてる/立つなどの意味を持つとある。

「たて穴式住居」は漢字で書くと「縦穴式住居」ではなく、この「竪」を用いた「竪穴式住居」が正解。

当用漢字は、1946年の当用漢字表に含まれている漢字1850字のことで、当用漢字は1981年の常用漢字の告示に伴い、廃止されている。
現在の常用漢字は、2010年に公示された改定常用漢字表に含まれる漢字2136字のこと。
「竪」の字は、常用漢字にも含まれていない。

また漢字の種類には「人名用漢字」というのがあり、人名に用いることのできる漢字として、特に内閣によって指定された。
「竪」の字は、人名用漢字には含まれている。

漢字については改めて意識したことがなかったが、調べていて勉強になった。

 

地名の由来

街の北側の流れる竪川に因む。

竪川は、東京都墨田区及び江東区を流れる人工河川。江戸城に向かって縦(東西)に流れることからこの名称となった。
旧中川から竪川水門までの全長5.15kmの河川。

 

新竪川橋

f:id:citywalk2020:20220320183333j:plain

他に竪川がつく橋は竪川橋、西竪川橋、竪川大橋、竪川人道橋等がある。