歩・探・見・感

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古利根公園橋で夕日に輝くモニュメントの乙女たち in 埼玉県春日部市

2024年2月12日、日中は暖かかったのだが、夕方になるにつれて風が出て来て寒くなってきた。

古利根公園橋

古利根公園橋は、東武春日部駅から徒歩約5分。古利根川に架かる、全長79mの橋と公園が一体となった全国でも珍しい橋上公園。橋上には多くのブロンズ像やベンチ、県鳥である「シラコバト」をデザインした風見鶏と、春日部市の特産品である「むぎわら帽子」をイメージしたモニュメントが設けられている。
市政30周年記念事業として1984年(昭和59年)に建設された。 

古利根公園橋
モニュメント :「躍進」をテーマとし、光をかもし出す動く造形物(照明灯兼用)。
親柱(本橋) :春日部市の花、藤の花をスクリーンによって表現。
  (側道橋):春日部市の伝統品をスクリーンによって表現。
高欄     :川にちなみ、波のパターンをデザイン化(小照明具付)。
照明灯    :麦藁帽子をデザイン化。
プランターボックス:シンプルなラインをいれたユニットプランター
床舖裝(本橋) :通行を考慮し、直線と円を使った幾何的パターン。
   (側道橋):遊び・憩いを考慮し、円を使った有機的パターン。
ステージ(本橋) :県花サクラソウを取り入れたスクリーン。
    (側道橋):方位盤を配したモザイク貼り。
シェルター    :橋上の憩いの空間(円形ベンチ付)。
パーゴラ(橋上) :本橋と側道橋の機能を分離する緑のアーチ。
滝        :春日部市ゆかかりのテト馬車。 

古利根公園橋ライトアップ案内


高さ14.5mのモニュメントは半円形状のアーチを組み合わせた4つの支点をもつ構造で、そのアーチの下部4か所にLED投光器を設置したLEDデジタルライティングシステム「ルミライナーD」を採用。LEDスポットライトのカラーバーストパワーコア4台とLEDフラッドライトのカラーブラストパワーコア1台を1組として合計4組20台を配置し、「むぎわら帽子」のモニュメントの多彩なカラー演出を可能にしている。

ジーンズ・夏」佐藤 忠良


作者コメント
若い娘達がジーンズ姿で歩くのを見るたびに硬い木綿と肉体とが織りなす皺の起伏が呼吸しているようにみえ、彫刻にしてみようと土を手にしたのが1970年の「ジーパン」という1メートルちょっとの作品であった。この小さな彫刻が展覧会で多少の評価があったようで、当時似たような作品が他の展覧会にもチラホラしたことがある。
以来、私はジーンズの女性を20体ほど彫刻にしてきている。
この他に私には帽子を被った作品もいくつかあるけれど、作品にこうした小道具めいたものをあしらうと、ときに風俗彫刻に陥ることがあるので、その辺のストレスの闘いが、そのたびごとに私の大きな課題になった。
この「ジーンズ・夏」は、そうした課題の中で制作したひとつで、1984年の制作である。

「フォーム」千野 茂


作者コメント
腰かけた女性が、足先に手を伸ばすかたちから生まれる有機的フォルムの中に、生命の鼓動を表現した。

「春陽」斎藤 馨



「思い出」山本 正道


作者コメント
誰もが持っている遠い記憶の中の風景を、物静かなフォルムの中に刻みつけました。

茉莉花(まつりか)」 舟越 保武


作者コメント
身体のねじれ方によって表れる旋律の美というものが、これをつくった頃、10年間の制作課題であった。ちょうど釧路市の幣舞橋に「道東の四季-春」を作ったすぐ後であった。身体の「向き」の変化についての課題が私の中に残っていたのである。身体の「ひねり」とか「向き」というのは、身体の各部分の方向の向きがこのねじれによって少しずつ角度が変わっていく。正面の向きが変化するのである。
この像では、両足の向いている正面が少しずつ右へ向きを変えている。胸の向きではかなり右へ廻っている。俗にいえば「ねじれん棒」のねじれである。このように微妙なリズムが彫像の中に潜むこととなり、投射される光線の明暗も微妙な効果をもつはずである。

「夏」桑原 巨守

作者コメント
輝く太陽、爽やかな涼風、咲き乱れる野の花高原にすくっと立つ少女。
私の抱く夏のイメージを彫刻にしてみました。

滝と噴水(テト馬車) 雨宮 一正



時計塔

ちょうど5時。

上についている風車はフル回転だった。