歩・探・見・感

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2023年5月24日 日本水準原点 一般公開 PartⅠ

去年(2022年2月)、日本水準原点などを以下の記事で紹介したことがある。

citywalk2020.hatenablog.com

その記事で公開されることを書いていたが、すっかり忘れていて、気が付いたのは、公開(2022年5月25日)された後だった。

その時は来年こそはと思っていたのだが、しばらくそんなことはすっかり忘れていた。

ようやく5月になってから何かを調べている時に、公開日(2023年5月24日)を知って、今度こそ見学しに行こうと思っていた。

今年は実現することができたので、見学してきたことを2回に分けてレポートすることにしよう。

本日、2023年6月3日は測量の日

今回は、日本水準原点と標庫を紹介することにしよう。

 

訪問日 2023年5月24、25日(公開翌日の25日も訪問したのは、公開されていたものではないが、撮り忘れたものがあったからである。)

 

国会前庭 北庭の時計台

 

門を入り、

 

階段を上がると、

 

受付があった。そこで資料をもらう。

女性のスタッフも何名かいた。

 

天気に恵まれていたが、訪問した時(午後2時頃)はパラパラという感じの人出だった。

マニアの方だろうか、スタッフに熱心に聞いている人(中央辺りにいるオジサン)もいた。

 

標庫

標庫はふだん閉じられていているが、この日だけは開かれている。

撮る時は気が付かなかったが、人の腕が写っている(心霊写真ではない)ではないか。

よく周りを見て撮ったつもりだが、うかつだった。

 

日本水準原点の建物(標庫)は文化財

「特徴」
・小ぶりな石造
・ローマ風神殿建築 トスカーナ
・明治期の数少ない近代洋風建築
・佐立七次郎の設計
  東大建築学科(現在)第1期生(4人)のひとり
「注目」
・装飾
・文字
・円柱の柱
・扉の模様
建築面積:14.93平方m 軒高3.75m 総高:4.3m

 

日本水準原点

 

この左側のギザギザが気になってしまった。

目盛りの文字が薄くて老眼の自分の目では、どこに0(ゼロ)があるのかわからない。

部分的に汚れているように見える。これは、石と水晶板との間には水分がしみ込んだからしい。しかし、今まで一度も掃除をしたことがないとのこと。はずして原点がズレることを心配しての配慮だそうだ。

 

日本水準原点 基礎図

 

これが水準原点

水晶目盛板には一ミリ置きに赤い目盛りが上下一〇センチずつ振られている。数字はレベル(水準器)で覗いたことを考え、逆さまに描かれている。

 

水準原点の歴史と見どころ

 

今度は標庫の裏側に回ってみよう。

 

裏側から見た日本水準原点

 

建設時期の刻印

 

関係者五名の名前が彫られている。

参謀総長陸軍大将大勲位 熾仁親王
参謀次長陸軍中将従三位勲三等 川上操六
陸地測量部長陸軍工兵大佐正六位勲四等 藤井包總
陸地測量部三角科長陸軍工兵中佐従六位勲六等 田坂虎之助
陸地測量部三角科班長陸軍工兵大尉正七位勲五等 唐澤忠備

 

庫内の左側に置いてあったパネル。

これらは今回使用されなかったということになる。

会場に置いてあったパネル

 

ツツジと標庫

 

アジサイと標庫

 

誰もいないところを見計らって撮ったつもりなのだが、それぞれしっかりと人が写ってしまっていた。
翌日の25日も訪問したのだから、花とのコラボ写真を撮り直せばよかったのだが、人が写っていたのに気が付いたのが、この記事を書いている時だったので、間に合わなかったのである。
もう少し紫陽花が咲いているときに撮り直しに行くのもいいかな。