前の日も写真を撮ろうと立ち寄った。
人通りが多かったが、これに関心を寄せる人は誰もいない。
こんなところに何だ、邪魔だなあと思っている人が多いのではないか。
まあ、どうせ移設するなら、もっと店舗側に寄せればよかったのにとは思う。
交差点にあるので、人や車が多く、写真を撮る気になれなかった。
基本、撮る写真に人や車を入れたくないのだ。
しばらく待つが、途切れる気配がないので、この日はあきらめた。
そのため、朝食を早めに済ませ、京都駅から地下鉄烏丸線に乗り、烏丸御池駅でおりて、ここに向かった。
途中に探索ポイントがあれば歩いていくのだが、特になかったので、時間を稼ぐため電車で行くことにしたのだ。
ここがこの日の最初の探索ポイントになった。
やはり、朝早いのがいい。
といっても7時半頃だが。
この日は日曜だったので、通勤する人や観光客もほとんどいなく、思う存分集中して撮ることができた。
発見日 2022年11月13日
京都銀行三条支店の前の歩道にある。
正面
自分で計ってみたら約89㎝×約25㎝×約25㎝だったが、京都市の情報によると高88cm×幅24cm×奥行25cmだそうだ。
ほぼ合っていた。
途中から白っぽく色が変わっているのは、掘り起こされて、この位置に設置されたからだろうか?
左斜め前から
京都銀行三条支店の定礎が昭和三十八年になっているのに気が付いた。
左側面から三条通りの交差点名を写す。
裏面
この切れ目のようなものは何だろう?
これについて触れられたものは見つからなかったが、元からこうだったのか、補修したのか、どちらだろう?
真上
道路元標越しに見える建物は、みずほ銀行京都中央支店
古いものだと思っていたが、違っていた。
元の建物は、明治39年(1906)、東京駅の建築でも知られる建築家・辰野金吾と、その教え子・葛西萬司によって建てられた「第一銀行京都支店」で、貴重な建物として保存の声も高かったのだが、耐震性の問題などもあり、平成11年(1999)に解体され、平成15年(2003)に復元再建された。
このような保存方法を「レプリカ保存」というのだそう。
この道路元標は、下記を根拠として、元々三条大橋にあって、のちに現在地に移されたという説があるようだ。
三条通の鴨川に架かる三条大橋は、東海道五十三次の終点にあたるところで、1885年(明治18年)発行の「京都府管内全圖」では「三條大橋中央ヲ元標トス」と書かれている。
しかし、これは、京都府里程元標のことを差していると思われ、
京都府告示第百五十號(号)
管内各市町村元標ノ位置左ノ通定ム
では、
とあるので、元々この辺りに設置されていたことになる。
烏丸通は京都御所に通じ、三条通は三条大橋に通じているので、この位置に設置することが決定されたのだろう。
と勝手に想像してみる。