歩・探・見・感

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旧町名&琺瑯看板 東京小網町三丁目   

東村山市を訪問したのだが、紹介するほどの旧町名を見つけることができなかったので、東村山市で発見した東京都の旧町名を紹介しよう。

 

発見日  2022年3月28日

発見場所 東京都東村山市久米川町5丁目

府中街道を歩いていたら、骨董品屋があった。
以前もこの店の前を通ったことがあるのを思い出した。

その時は、たぶん気が付かなかった。

琺瑯看板が何枚か、店の横に設置されていた。
その中で、特に下記の1枚が目に留まった。

小網三丁目の文字に反応したのである。

最初「小鯛」かと思ってしまったが、そんな町名は存在していない。

ネットで調べた限り、この琺瑯看板を見かけなかったので(たぶん、見つけられなかっただけと思う)、紹介することにした。

タイトルは「琺瑯看板」のみで紹介してもいいと思ったが、旧町名に響いてしまった(日本橋小網町で現存しているが)。
これを「琺瑯看板」として紹介している方はいる可能性はあるが、「旧町名」として紹介している方はいないと思うので、「旧町名&琺瑯看板」として紹介することにした。

 

釜の絵が描いてあったので、「峠の釜めし」を思い出し、これは釜めしの宣伝のものかと思ってしまった。
「釜屋モグ」で終わっているので「釜屋モグモグ」かなと思ったが、意味が分からない。
家に帰って調べてみると、「釜屋モグサ」だった。
看板が長くて、下部が隠れていたようだ。

「釜屋もぐさ」は現存している。

所在地 東京都中央区日本橋小網町6-1山万ビル1階 

近江・辻村の初代治左衛門が万治二年(1659年)日本橋小網町三丁目に殻物・鍋釜問屋を開業した。これが釜屋もぐさの起源である。 (Wikipediaより)
「釜屋もぐさ」のホームページには、廻船問屋と書いてある。
ホームページの方が正しいはずだが、よくわからない。

三代目が郷里の名産伊吹もぐさに目を付け、転業しこれを専門に扱うことで差別化を図った。まもなくこれが江戸市中で評判となって、大店に成長し、治左衛門は天明・明和の頃町名主を務めるまでになった。(Wikipediaより) 

 

歴史

1878年明治11年)11月2日
郡区町村編制法施行により、日本橋区を設置。
堀江町四丁目、小網町一丁目、小網町二丁目、小網町三丁目、小網町四丁目、小網町仲町(現日本橋小網町

1889年(明治22年)5月1日
市制施行に伴い東京市となる。

1943年(昭和18年)7月1日
東京都制が施行され、東京市東京府が廃止され、東京都を設置。

1947年(昭和22年)3月15日
京橋区と合併して中央区を新設。旧区域内の町名に「日本橋」を冠称。 

1976年(昭和51年)
住居表示の実施により、二丁目の一部が現行の日本橋人形町一丁目に編入。残部は現行の日本橋小網町となる。

 

この店舗には他に下記の琺瑯看板が設置されていた。
まだ奥の方にあったのだが、さすがにそこまでは入れなかった。

 

福助足袋

これは有名なものだろう。

福助の前身は足袋装束卸問屋として1882年(明治15年)、大阪堺に創業。以来、一貫して足袋の製造販売を行ってきた。
2003年(平成15年)6月21日
民事再生法の申請に伴い倒産。

2003年(平成15年)10月1日
企業再生ファンド、MKSパートナーズにより設立された新会社に移管した。

2007年(平成19年)5月17日
豊田通商との資本・業務提携により同社の持分法適用会社となった。

2009年(平成21年)10月
豊田通商がMKSパートナーズの保有株式の全株を取得し連結子会社化した。 

 

大一本店 軌道型日の丸號

「大一本店」を調べたが、現存していないようだ。

整繭器(せいけんき)・毛羽取り機のものらしい。

蚕が繭(まゆ)を作る時、簇(まぶし)に足場となる糸を吐きます。その糸が毛羽となって繭どうしが絡まらないように毛羽取り機を使用しました。大正時代に使用された箱型のものから、後に手回し式、足踏み式などの改良機が作られ、昭和30年頃まで使われました。(関ケ原町歴史民俗学習館ホームページより)

 

共栄社 軽便稲麦扱機  ダイヤモンド 

足踏み脱穀

刈り取って乾燥させた稲穂から籾を扱き落とすのに用いました。稲の脱穀は、江戸時代中期に千歯が発明されましたが、明治末にそれよりも高能率の脱穀用具として足踏脱穀機が登場しました。山口県広島県で考案・制作されて全国各地へ普及しました。
関ケ原町歴史民俗学習館ホームページより)

 

ちとせからすやま

千歳烏山」駅に設置してあったものだろうか?

 

どう見ても、今回は「琺瑯看板」の紹介がメインだった。
琺瑯看板」マニアの方がいたら、喜んでくれるだろうか?