歩・探・見・感

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ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

電力プレート カコイ-3 Part3

またまた訪問してしまった。

今日(2022年5月6日)から、線路沿いの道路が通行止めになるので、もしかしたら、永世屋さんの井戸を見るのが、最後のチャンスになるかと思ったからである。

それともうひとつ気になったのは電力プレート「カコイ-3」の行方だった。

 

再訪日 2022年5月5日

 

まだ、撮っていないものもあったので、それから紹介していこう。

 

跨線橋に設置されていたプレート。

現在は「囲桃園跨線橋」となっているが、以前は「桃園人道こ線橋」だったようだ。
日本国有鉄道」の文字も見える。

 

「囲桃園跨線橋」に描かれている絵たち

旧桃園町側

ウサギの絵

踊り場に家と木の絵が描かれていた。

 

跨線橋の中央付近から中野駅方面を望む

この日は誰もいなかったが、電車好きの子どもたちは喜びそうな場所だ。

 

旧囲町方面

踊り場に描かれているウサギの絵

青色のものは草だろうか?

青い炎のようにも見える。

この絵を怖いという方がいるが、どうだろうか?

他にも描かれた絵がいくつかあったが、興味がわかなかったので、撮らなかった。
見たい方は現地へどうぞ。

 

電話ボックス

囲町側の跨線橋横に設置されている。
電話ボックス名称は「囲町」となっていると思ったが、「鉄道陸橋下」となっていた。
これは撤去されてしまうのか?

 

この道を入っていく人が見えたような気がする。
こちらのお宅に、まだお住まいなのだろうか?

 

永世屋さんへの道

両側が通行止めになるので、この道は今日(2022年5月6日)から入れなくなるのだろう。

この看板も見れなくなるのかな?

 

永世屋さん

周辺にいろいろなものが置かれていた。
引っ越しの準備だろうか?

 

まず、電力プレートの無事を確認する。
まだ、無事だった。

一度店の前を通ってみた。
店の中に人がいたので、戻って、入ってみる。
16時半頃お邪魔したのだが、ビール瓶とコップが置いてあったので、ご夫婦で晩酌をされていたようだ。

「江戸時代からあるといわれている井戸を見せていただくことは可能でしょうか?」と尋ねる。

ご主人が「えっ?」

自分の声がかすれていて、よく聞こえなかったのかもしれない。
このような突撃取材は初めてだったので、この年だが、緊張して、声が上ずってしまったのかもしれない。

奥様が「あれよ、井戸のことよ」と言ってくれた。

そして、ご主人が快く案内してくれた。

手前にあるのが新しく設置した井戸とのことで、奥の井戸から引いているそうだ。
ご主人が動かすと蛇口から水が出た。
まだ現役のようだ。

新しいビルができたら、井戸を使えるようにしてもらうのが条件になっているらしい。

「見てください。」と言って、ご主人は店に戻った。

 

奥にあるそうなので、先へ進む。

 

これが井戸だ。

以前ネットで見ていたのだが、忘れていて、想像していた井戸と違っていた。

井戸の上に載っている置物が変わっていた。
以前は狐だったようだが、犬の親子になっていた。


説明版

以前は読めたようだが、何が書いてあるのかわからなくなってしまっている。

この井戸の深さはどのくらいかわからないが、ビルの基礎よりは深くにあるのだろう。
この井戸自体はなくなるが、ビルができた時、どのように井戸が再設置されるのかわからないが、新しい井戸で復活するというお話を聞けて、ホッとする。

永世屋さんは近隣のカレー屋さんの近くで、ビルができるまで仮営業をすることになっているらしい。
永世屋さんが継続するということを聞いて、これにもホッとする。

更に新しいビルができた時、ビルの1階で営業することになっているらしい。
まだ先の話だが、よかった。

 

続いて電力プレートの件だ。
隣のアパートも解体されるようなので、電力プレートについて聞いてみると、奥様が「最初からあるので、そんな珍しいものだとは知りませんでした。」と言われ、電力プレートの存在はご存じだった。

「譲っていただくことは可能ですか?」と切り出してみる。
「まだ見に来られる方もいると思うので、残しておいてください。」

確かにそうだ。

「あれは何なんですか?」と聞かれたので、説明をする。

永世屋さんも含めて、残りの住居もいつ解体されるかはわからないそうだ。

聞きたいことはほかにもあつたが、折角の夫婦水入らずの晩酌の邪魔をしてはいけない。
この辺で切り上げて、お礼を言って中野駅へ向かう。

向かう途中に思ったことがある。
「永世屋さんで保存していただき、新しい店舗ができた時、飾られてはいかがですか?」と提案できなかったのかと、後悔した。

自分のコレクションにしても仕方ない。

ベストが永世屋さんまたは自治会に保存してもらうこと。

ベターは善意のマニアが、救出して、新永世屋さんがオープンした時に、オープン記念として渡す。

ワーストは解体のごみと一緒に廃棄される。

 

このような旧町名の痕跡の末路を考えてみた。
ベスト、ベターのパターンもあったかもしれない。
また、マニアの埋蔵資産になっているものもあるだろう。
しかし、ワーストのパターンで消滅してしまうことが一番多かったのではないだろうか。

今回の囲町の電力プレートは、今のところ、自分で経緯を追跡できている。
解体される前に訪問して、永世屋さんに保存してもらうプランを提案してみようと思っているのだが、タイミングがうまく合うだろうか?

これについての後日談が書けることを自分でも期待している。

 

ここに書いている会話の内容は、頼りない記憶力の中、今日思い出しながら書いているので、この通りでないかもしれないことをお断りしておく。

 

総歩数 35,682歩 197/25,440人
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1位は30代の女性で180,227歩だった。