調べていたら、旧町名「幡ヶ谷原町」で見落としているものがあることが分かったので、探索してきた。
無事発見することができたので、以前発見したものと合わせて紹介することにしよう。
①澁谷区幡ヶ谷原町九一九番地
発見日 2021年3月11日
発見場所 東京渋谷区幡ヶ谷一丁目
文字が薄くなっているが、まだ読める。
古くてもはっきり残っているものとこのように薄くなっているものがある。
更にほとんど消えていて、右斜めから、左斜めからとかいろいろ角度を変えてようやく確認できるものもある。
そうなると写真に撮るのも大変だ。
肉眼では見えていても写真にとるとうまく撮れない。
そういう場合は、心で読んでと書くしかない。
心苦しいが、そのようなものも何枚か紹介したことがある。
これらの違いは何だろうか?
インクの種類によるのだろうか?
②渋谷区幡ヶ谷原町800
発見日 2022年9月6日
発見場所 東京渋谷区幡ヶ谷二丁目
甲州街道から入ると西側には抜けられるが、北側にも東側にも抜けられないようなちょっと変わった区画の中にあった。
このようなところにまだ見ぬ旧町名が潜んでいるのかもしれない。
原町800の部分を白く消したようだが、薄れてしまい、はっきりと見える。
幡ヶ谷原町バス停
上にKEIO・都営・小田急と書かれているので、3社共同で利用しているバス停のようだ。
歴史
元来幡ヶ谷村では本村・中幡ヶ谷・下町・原・笹塚の5つの小字が存在した。
その後、字の増設が行われ、本村・本村北・本村西・下町・山谷・中幡ヶ谷・北原・南原・北笹塚・南笹塚の10個の小字になった。
1932年(昭和7年)
東京市編入の際、幡ヶ谷の小字も整理され下記の4町名に再編された。
幡ヶ谷本町一丁目~三丁目(←本村・本村北・本村西・下町・山谷)
幡ヶ谷中町(←中幡ヶ谷)
幡ヶ谷原町(←北原・南原)
幡ヶ谷笹塚町(←北笹塚・南笹塚)
1960年(昭和35年)
町界町名地番の整理改正が行われた際、下記の3つの町に統合整理され、現在に至っている。
本町一丁目〜六丁目(←幡ヶ谷本町)
幡ヶ谷一丁目~三丁目(←幡ヶ谷中町・幡ヶ谷原町)
笹塚一丁目~三丁目(←幡ヶ谷笹塚町)
1968年(昭和43年)1月1日
住居表示を実施。幡ヶ谷一丁目・三丁目の全部と幡ヶ谷二丁目の一部をもって現行の幡ヶ谷一丁目~三丁目が成立した。
幡ヶ谷の地名の由来
1082年(永保2年)に源義家が後三年の役から帰る途中に、小笠原窪(現在の本町付近)にあった池(旗洗池)にて白旗を洗い、檜に掲げて祝宴を行ったことに由来する。