歩・探・見・感

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ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

花と緑の散歩道と別所沼公園

何か見落としているものがないかとさいたま市南区別所を再探索した。

今回はその中で出会ったものをいくつか紹介していこう。

 

訪問日 2023年1月12日、17日

 

別所沼公園付近から武蔵浦和駅付近まで暗渠となった別所排水路が「花と緑の散歩道」として整備されている。

【所在地】さいたま市南区別所5・6・7丁目付近

 

散歩道の両側には、桜、アジサイが植えられている。

春は満開の桜回廊、初夏は色とりどりのアジサイ、秋は紅葉、冬は整然と立ち並ぶ木立の姿、四季折々の表情を見せる。

 

この散歩道は以前も歩いたことがあり、道のあちこちに立てられた標識や注意看板に並べて一緒に可愛い絵が描かれた円形看板がある。これら存在に気が付いてはいたのだが、写真はほとんど撮っていなかった。

 

特にこの先当てもなく、時間もあるので、全部写真を撮ってみることにした。

 

全部で16種類ある。

それらを読みながらブラブラと道を歩いてみよう。

 

①時間をあげよう

国際芸術祭 「さいたまトリエンナーレ2016」 出品作品
[作品名]時間の道 
     Road of Time
[作家名]ウィスット・ポンニミット / タイ
     Wisut PONNIMIT / Thailand

ウィスット氏の漫画から飛び出したキャラクター「マムアンちゃん」 による「ひとことシリーズ」を展開。 未来の発見を誘うウィットある一言が添えられ、 普段何気なく通り過ぎる散歩道での日常に新鮮な視点を生み出します。 花と緑の散歩道各所で展示中。
(さいたま市文化振興課)

「マムアンちゃん」はタイ語でマンゴーの意味らしい。

 

ウィスット・ポンニミット(Wisut PONNIMIT)
1976年、タイ・バンコク生まれ。愛称はタム。1998年バンコクでマンガ家としてデビュー。2003年から2006年神戸在住の後、現在バンコクを拠点に作品制作中。「マムアン」シリーズ、『ブランコ』(小学館)、『ヒーシーイット』 (ナナロク社)などマンガ作品多数。横浜トリエンナーレ2005に参加。2009年『ヒーシーイットアクア』が文化庁メディア芸術祭マンガ部門奨励賞受賞。2015年バンコクで個展「MELO HOUSE」を開催。アニメーションや音楽制作も行い、音楽作品に原田郁子との共作「Baan」(2013年)がある。

 

②昨日の「バツ」が今日の「マル」になったりする

 

③新しい思い出、ようこそ。

 

④今はミラクルだ

 

⑤今の私から、将来の私へのプレゼント

 

⑥死ぬ前に、生きるんだ。

 

⑦今日の私が一番新しい私だ

 

⑧新しい時代は新しい私へ

 

⑨私は毎秒毎秒新しくなって、なっていくんだ!

 

⑩昔の自分に元気をもらおう

 

⑪将来と過去の間のスペース

 

⑫散って、咲いて、成長して。

 

⑬未来の私、愛してるね

 

⑭昔の私、ありがとうね

 

⑮私の歴史に君がいて嬉しい

 

⑯君のことは全ていい思い出になる。

これが最後のもの。

 

別所沼方面から歩いてきたのだが、散歩道の左右に設置されているので、多少順番が異なっているかもしれない。

 

心に響く言葉はあっただろうか?

 

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2023年3月21日

桜が咲いていたので、再訪。

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別所公民館に石碑があったので、立ち寄ってみた。

祠はこの石碑のそばになく、敷地の端に鎮座していた。

しかし、逆光がすごくて、撮らなかった。

 

まんざらく様

縁起
此の祠は農家共有の通称一本杉と呼ばれる総面積一八四坪の灌漑用溜池の辺りに祀られていたもので古老の口伝によれば「まんざらく」様と称し一時は信仰の対象として隆盛を極めたとのことである。
今次近隣の発展に伴い市の公民館建設用地に提供し一画を分筆してここに祭祀した。
昭和五十三年四月吉日
浦和市別所農家組合

 

花と緑の散歩道から歩道橋を渡ると別所沼公園だ。

 

別所沼公園

公園の名前ともなっている別所沼は、洪積台地である大宮台地の谷中に位置し、台地からの湧水などが低地にたまってできたと考えられている。 沼は釣りも可能で、噴水や弁財天がある弁天島がある。沼の周囲にはメタセコイアなどが生い茂り、その間を抜けるように散歩・ジョギングコースが設定されている。

 

メタセコイアと噴水

冬の景色が広がる。

 

別所沼にいる「浦和うなこちゃん」

高さ約30センチ、重さ約18キロ。

浦和うなこちゃんは浦和のウナギをPRするキャラクターとして、市内のウナギ料理店が組織する「協同組合浦和のうなぎを育てる会」が、アンパンマンなどで知られる漫画家の故やなせたかしさんにデザインを依頼し、2009年5月、同会が市に寄贈し、別所沼で弁財天を祭る「弁天島」の入り口横に設置された。

これが行方不明になったことがあるらしい。

その経緯を追ってみよう。

2015年11月17日
公園の清掃員がなくなっているのに気が付いたらしい。ボルトと接着剤で台座に固定されていたにもかかわらず、何者かによって台座から外され、持ち去られたそうだ。
コレクターの仕業か、イタズラか、それとも家出なのかと話題になったそうだ。

2016年5月24日
地元のうなぎ料理店でつくる「浦和のうなぎを育てる会」では、なんとか5月28日の「うなぎまつり」までに見つけてあげたいと、捜索を依頼したそうだ。
うなこちゃんの重さは18キロと重いので、持ち帰ることが出来ずに沼に沈めたのではないかということで、ダイバーが4人、水深約1mの弁天沼周辺で行方不明中の浦和うなこちゃんを約3時間にわたって捜索したが、発見できなかったそうだ。

 

2016年7月30日
土用の日、再設置されたそうだ。