歩・探・見・感

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ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

撤去されていた桶川町道路元標

2023年2月28日、上尾駅から旧中山道を歩いて、桶川町の道路元標を確認するために訪れた。

なかった!

なんと工事中だった。

折角来たのに。

と書いたが、実は事前に調査をしていたので、このことは知っていたのだった。

現在は川田谷村道路元標とともに桶川市川田谷2839付近にある施設にブルーシートに覆われて保管されているようだ。

これでは道路元標の記事が書けないので、桶川市内の旧中山道を歩いていたら、気になることがいくつかあり、それを記事にすることにした。

その気になったこととは、"桶川市にあるすべての案内には「桶川町道起点標」とあること"である。

案内図①



案内図②

記事を書いている時気が付いたが、こちらは「桶川道路起点標」となっている。
「起点標」となっている上に「町」が抜けている。

桶川市観光協会中山道宿場館)

案内図③

「桶川町道路起点」となっている。

せめて「桶川町道路起点」としてほしかった。

余計なお世話とも思ったが、観光協会の職員の方に字が違う点と次のことを指摘をさせて頂いた。
「桶川町のものだけが、『道路元標』ではなく『道路起点標』となっているのですが、何故でしょうか?」
と聞いてみる。

そうするとこの資料が元になっているようだということで、観光案内所で販売している資料を見せてくれた。

中山道と駅通りの交わるあさひ銀行前の交差点、ここの黒須洋品店側の路傍に、「桶川町道路元標」と刻まれた定礎石があります。
現在の桶川市は、江戸時代の中山道桶川宿を中心として、近代の街づくりが進められてきました。この道路起点標は、桶川発展の起点ともいえるのではないでしょうか。
ここを、本書がご案内する桶川の町並み探訪の起点ともしたいと思います。

上の文章のあさひ銀行りそな銀行に、黒須洋品店は解体されており現存していない。

この資料の絵と文章の中に「道路元標」とあるのにもかかわらず「道路起点標」と書かれていた。

これがすべての元凶のようだった。

職員方は「直した方がいいですよね。」と言って「桶川町道路起点票」のシールをはがし始めた。

次回訪問した時には、修正されているだろうか?

職員の方に撤去されている道路元標の今後について聞いてみたところ、道路元標は、市が管理しているので、元のところに戻るかどうかわからないと言っていた。

桶川市に問い合わせてみようかな。

2024年2月29日

ほぼ1年後、保管されている場所へ。

桶川駅から約2時間かけてここまで来た。



狐塚こんこん橋の上から現場を確認する。



階段の下にブルーシートが見える。

そこにブツがあるらしいのだ。

桶川市の何かの施設。



なんか雑な扱いだ。



隙間から覗いてみる。

桶川町道路元標 



川田谷村道路元標

以前は、県道12号川越栗橋線の川田谷歩道橋から北へ約50mの住宅地にあった旧川田谷村役場の門の脇にあったそうだ。

それぞれ元にあった場所に戻るのだろうか?