歩・探・見・感

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ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

旧町名 東京府北多摩郡武蔵野町吉祥寺字本田南

旧町名探索については、ほとんどネットで見つけた画像を元に古地図がある場合は古地図とストリートビューを駆使して、事前に探索時間短縮のために設置場所を特定するようにしている。
今回は、武蔵野市の古地図があったのでおおよその設置場所を特定できた。
しかし、ストリートビューでそのあたりを探してみたのだが、見つけることはできなかった。
ストリートビューで見つけられない場合は、現地で確認するしかないので、現地で地道に探すしかない。
今回も吉祥寺駅から探索が始まった。
吉祥寺駅付近というか武蔵野市の道路は短冊状の縦長になっているところが多く、横の道路との連携が少ない。そのため、地図で確認しながら行ったにもかかわらず、方向音痴でもないが、中々目的地付近に近づくことはできなかった。

 

発見日  2021年11月11日

発見場所 東京都武蔵野市吉祥寺南町4丁目

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この表札が設置されていたお宅は、家、塀、門とも新しく、以前設置してあった表札をそのまま移設された感じがする。
このような旧町名の表札を残していただいていることは、マニアにとってはありがたいことだが、このお宅は現住所の表札もなく、いつもこのようなお宅を見ると郵便物などは問題なく届いているのだろうかと余計な心配をしてしまう。
初めて届ける人などは、表札の住所を見てびっくり、「東京府北多摩郡」?となってしまうだろう。

先日紹介した「北」の「本田北」があれば、今回紹介する「南」の「本田南」もある。
「本田北」の表札は「東京府北多摩郡武蔵野町吉祥寺字本田北」を「東京府吉祥寺本田北」と省略されていたが、この「本田南」の表札は、省略されないで記載されている。

「東」と「西」はあるのかというと、これらはない。
「本田南」の「東」は杉並区、「西」は「野田南」及び「中道南」になっている。
「本田北」の「東」は杉並区、「西」は「野田北」になっている。

尚、現町名「吉祥寺〇町」の〇に入るのは、「東」、「南」、「北」、「本」で「西」はない。
北町以外は全て町を「ちょう」と読む。北町だけは「きたまち」と読む、知らなかった。

「本田北」と同様「武蔵野ふるさと歴史館だより第4号」に「市歴史公文書と地図に見る武蔵野市域の大字と小字、その境界-吉祥寺編-」に「本田南」の記事があったので、引用させていただいた。

本田南は「東部は杉並区、南部は三鷹市とを境界とし、北部は本田北に接続し、西部は野田北及び中道南と隣接し、その境界は都道第三十六号線(戸塚-吉祥寺線)通称公園通りとしている。」とある。東側と南側は大字「吉祥寺」との、北側は小字「本田北」との境界である。西側の境界とされる「都道三十六号線(戸塚-吉祥寺線)」は現在の都道第114号線(通称:吉祥寺通り)であるが、実際にはまっすぐ井の頭恩賜公園に向かう市道第8号線を加えた線がその境界となろう。

今回の探索で目に入ったのは、ネット画像にあり、探索のヒントにもなった鉄塔である。吉武(きちむ)線というらしいが、このような鉄塔、送電線を扱っているマニアの方もおいでになるようだ。

2021年11月29日追記
オーム社から「送電鉄塔ガイドブック」が発売された。(発売日:2021/11/18)

著者:送電鉄塔研究会

内容紹介
電力会社が書いた送電鉄塔のガイド本、満を持しての発刊です! 
東京電力パワーグリッドの送電鉄塔研究会が、愛する鉄塔についてマニアックに紹介するガイドブック。送電鉄塔ファンはもちろんのこと、「電気の知識はゼロに近いけど、鉄塔を見るのは好き~」という人も、読んでいくうちに電気の知識がジワジワ身につく内容になっているので、きっと面白いと感じて頂けると思います。
※鉄塔が映えるB5サイズ

このような方におすすめ
送電鉄塔が好きな人、電気に興味がある人

主要目次
グラビア 鉄塔ワールドへの誘い

No.1 送電鉄塔 はじめて物語

No.2 電線と鉄塔の基礎知識

No.3 送電鉄塔ができるまで

No.4 送電鉄塔を愛でる 

No.5 送電鉄塔を守る

No.6 もっと!送電鉄塔