歩・探・見・感

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ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

小字町名 国立市大字谷保字上峰下

「小字町名」とは?
「小字町名」で調べてみたが、見当たらなかったので、自分の造語ということにしておこう。
旧町名ではなく、現存している町名だが、小字を含むもので、いずれ消滅する可能性があるもの(消滅しないかもしれないが・・・)。

「未来の旧町名候補」、「将来の旧町名候補」、「旧町名の青田買い」と言い換えることができるかもしれない。

「勘違い旧町名」、「旧町名もどき」、「なんちゃって旧町名」とも言えるかもしれない。

 

今まで旧町名として小字を含むものを紹介しているものについては、一応自分なりに調べているが、旧町名でないもの、すなわち「小字町名」もあるかもしれないが、その辺はご容赦いただきたい。

 

小字付きの町名の存在率は非常に少ない。
例えば、埼玉県さいたま市領家は1丁目から7丁目まであり、世帯数は2022年(令和4年)4月末現在、5,870である。
地元なのでほぼ全域を隅々まで探索したと思っている。
住居表示前の丁目無しのものはいくつか発見しているが、小字付きのものは以前紹介した「埼玉県浦和市領家字立野」のたった1軒だけである。

これは自分が探索して来たところだけなので、日本全国には小字だらけで珍しくない所もあるかもしれない。
小字だらけの場所があるのかわからないが、だらけだと、つまらないかもしれない。
あまり存在しないから、発見した時の喜びが大きいのだと思う。

 

桑原公徳氏(どなたかは存じ上げないが)は「小地名とはいえ、字名は貴重な文化財であるから、その保存につとめるとともに、消滅した字名は収集し、記録に残しておくことが必要である」と述べていたらしい。

この言葉に賛同することにして、このブログに堂々と記録していこうと思った次第である。

しかし、小字町名についてはネット上では情報がないものが多い(図書館で調べれば入手できるかもしれないが)と思われるので、記事としては内容が薄くなってしまうかもしれない。
単なる自分の探索記録的な意味合いが強いので、その辺はご了承いただきたい。

 

発見日  2022年4月25日

発見場所 東京都国立市谷保

 

くにたちしらべ NO.15

発行日 2012 年 9 月 10 日 
編集=くにたち図書館地域資料ボランティア 
発行=くにたち中央図書館

『くにたちの地名』シリーズ 5 
小字・他(市制施行前)

峰上・上峰下・中峰下・下峰下(みねうえ・みねした)
富士見台及び矢川団地をはさんで、西から東に立川段丘があります。この段丘の上(市役所南側の南武線以南から、立川崖線上の細長い地域です。国立町がつくられるまでは、北は拝島道まで、東は仮屋上に接し、西側は、おおよそ江戸街道と地蔵街道を境とした地域でした)を「峰上」、段丘の下を「峰下」と言いました。
富士見台団地が誕生するとともに、小字峰上はなくなりました。峰下は、西から上峰下矢川駅の南側から西側にかけての比較的広い地域)、中峰下(矢川駅南東側から公団富士見台三丁目住宅南側にかけて、甲州街道から南武線敷までの間に拡がる地域)、下峰下(西側は旧中平道、東側はえちごや道が境となって、崖線南側から甲州街道にかけての一帯)と区分されていました。